小笠原方言に舞田類のエッセンスを感じる話
もちづきです。
日本人なのに学校で日本語を勉強しています。
クレオールの話をします。
クレオール。その前にピジンの話をしたほうが伝わるかもわからんですな。
ピジンはご存知ですか。海外旅行がお好きなかたなら、シンガポールのなんか変な英語って言えば伝わるかと思いますが。
異なる言語を話す人たちがコミュニケーションをとるためにお互いの言語を自然にミックスさせた話しことばをピジンといいます。詳細な文法がなく、公用語として使われず、第2言語として使われているのが特徴です。シンガポールの変な英語、シングリッシュといいますが、あれは政府が根絶させようとしてるピジンです。
ピジンの文法がしっかりしてきて、書きことばとして使われるようになり、それを母語として使う人があらわれると、クレオールになります。
ピジンとクレオール、ベースになる言語は英語が多いです。移民が使いはじめたっていうところが多いんでしょうかね。
日本語の起源もクレオールなんじゃないかという説もあるらしいのですが、日本語は謎多き言語なので真偽のほどはどうだかわかりません。
で、日本語が入ったクレオールで挙げられるのが、タイトルの小笠原方言なのです。
小笠原方言もベースは英語です。そこに日本語(それも八丈方言の影響が強い)が混ざったようです。
なので八丈方言由来の特徴的な語彙もあってそれも面白いんですけど、わたしが小笠原方言を好きな理由がさよならのあいさつです。
「また見るよ」
あ〜〜〜〜直訳!直訳だね!なんかかわいい〜〜!!
See you againを単語レベルで直訳してるんですよね!また見るよ!そうか!また見てね!(次回予告)(違う)
小笠原方言の英単語直訳的な言い回しでもう一個よくあげられるのが「薬を取る」です。たしかにね。take a medicineだもんね。これは流れでパッと言われてもまあ伝わるかなあと思いますが。
ここでこの記事のタイトルを見ます。
「舞田類のエッセンスを感じる話」です。
正直「また見るよ」ではないのですよ。
ていうか「また見るよ」、舞田というより木下ひなたちゃんとかに言ってもらいたい。圧倒的かわいい。わかるわ。
ではどこか。えらい日本語学者のかたが書いたwebコラムがあります。引用。
たとえば,小笠原の欧米系島民の間で一人称代名詞としてmeが使われます。「Meらはhigh schoolに行っているときにGuam got hit by a typhoonだじゃ。」〔私が高校に行っているときに,グアムは台風に襲われたんだ〕のように,英語と日本語の単語が入り混じる文がよく聞かれます。本来,英語のmeは目的格ですが,小笠原の方言では,どの格においてもmeが使われます。
(引用元: https://dictionary.sanseido-publ.co.jp/column/chiikigo309 )
引用終了。
ここvery 舞田じゃない?Don't you think so?
最初に読んだときえ?めっちゃ舞田じゃん……って言ってた自分がいた。ことばって面白いよね。
ちなみに舞田の出身地近く横浜にもピジンが存在するそうなんですが(横浜ピジン日本語)、舞田っぽいしゃべり方ではまったくなく、英語の文法の上に日本語と中国語を混ぜたまさにfusionという感じのことばです。
舞田、このへんにすごい遠縁のルーツとかあったらどうしよう(どうもせぬ)とか思っちゃうんだよなあ。これがほんとのStudy Equal Magicじゃない?やかましいわ。それでは。