おちつけやお嬢さん

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ご用意される(鋼の精神力)

元男性アナウンサーをプロデュースしたい話

もちづきです。

川島瑞樹さんのうわキツ感が好きです。わかるわ。

 

sideM(妄言)です。

ツイッターでモーメント1個作るぐらい一度しっかり語っているのですが、この話は生きているかぎり何度でもしたい話なので改めて書こうと思います。

 

わたしがアナウンサーの、こと男性アナウンサーのオタクというのもあるのですが、元アナウンサーの男性アイドル、絶対刺さると思うのです。

 

スペックとしてはこうです。

東京の私立大学の国文学科を卒業し民放キー局に入社するも自分の実力に頭打ちを感じている7年目のアナウンサー。身長は170センチ台、中肉中背、人畜無害といった言葉がしっくりくるような平凡な出で立ちと、それに付随するような控えめな性格。

 

出会いはこうです。

別のアイドルの収録に付き合ってテレビ局へ出向いたプロデューサーが、収録待ちの間に入った社員食堂でさえない顔をしている彼を見かけて話しかけます。

話をしてみると、彼の内に秘めた悩みや入社当初に持っていたはずの熱意が顔を出します。

「真実を伝える仕事はやりがいがあると思いましたし、今もそう思っています。アナウンサーの職につくという選択をしたことを間違いだったとは思いません。ですが、私の実力が、当初の、そして今の思いについていかないんです」

アイドルのプロデューサーをしていることを伝えると、彼は「アイドルですか……皆さん華やかで目を引かれますよね。時々お仕事でご一緒しますが、天性の才能を感じます」なんて言います。

あなたにも才能がある、アイドルになりませんか、とプロデューサーが切り返すと、彼はうろたえ、「アイドルだなんて、私にはとても」と首を横に振ります。

アイドルマスターのプロデューサーはこういうところでオシャンなことを言うようなところがあるように思います。身を乗り出して「あなたのことを世界に伝えるんです。それだって、真実を伝えることではありませんか?」などと言うでしょうか。石川Pなら言いそう。

「私のこと……たしかに、私が自分自身のことを伝えれば、それは限りなく真実に近いものを伝えられますが……」と彼は言いよどみます。「私のことを知りたいと思う人なんて、いるでしょうか」

その言葉を待っていたと言わんばかりにプロデューサーは言います。私がいますよ。まずは今のあなたのことをたくさん教えてください。それからアイドルになって、今あなたが知らないあなたをも、私に教えてください。

その演説に最初こそあっけにとられた彼ですが、しばらくして小さく笑いだします。「よくそんな口説き文句みたいな言葉がすらすら出てきますね、私にはとても言えないような……わかりました、すべてお伝えします、私のことを」

そんなアイドルマスターによくあるポエジーな出会いの台詞から、彼のアイドルとしての人生がはじまります。

 

入社7年目のアナウンサー、4大卒で入社までストレートに進んだ場合は29歳です。冒頭でチラッと出てきた川島瑞樹さんが28歳なのでキャリアは大体同じくらいとお考えください。

アナウンサー試験に合格する頭脳、そして入社してからしっかりと受けた研修を鑑みると彼はおそらくインテリ属性のVo型と考えられます。男性アナウンサーは女性アナウンサーにくらべて見目のよさは求められにくいため、入社まもなくのアナウンサーによく与えられるロケレポーターで駆け回る仕事があっただろうということを考えると、各パラメータのバランスはVo≧Da≧Viといったところでしょうか。鷹城くんみたいな感じ。

 

ここからがsideM(妄言)の楽しいところなんですけどね。

 

最近は理系出身のアナウンサーが専門にしていた分野の特集などで登場して注目されることもありますが(某アサリ男さんとか)今回は国文学科卒という設定にしてあります。

SNSやブログをやってみようと提案すると、毎日書きますと言って律儀に更新しはじめます。ブログはだいたい丁寧な挨拶からはじまり、使い慣れていないのだろうスマホのプリインストールの顔文字がときどきあらわれます。^_^ こんなの。

春になれば文面のテンションがわずかに上がり、桜の写真と一緒に在原業平の短歌なんぞを引っ張ってきます。そして最後は読者のみなさんの体調を気遣ってブログの記事が終わります。

そのうち、そこらの芸人さんよりよっぽど場の回しやコメントが上手なところに目をつけたテレビマンがバラエティに呼んでくれるようになります。見本のような食レポを収録した後はお店のかたに頼まれて色紙にサインをしますが、もともと芸能界にいてもシャレたサインなんて書いたことはありませんから、彼は毎回ちょっと悩みながら崩しめな筆記体で自分の名前を書き、日付とお店の名前と「ありがとうございます」というメッセージを添えます。

アナウンサーというのはその局の専属タレントといった面もありますから、テレビ局は新入社員の研修の様子をカメラに収めているものです。彼の人気が出てきたら、彼の出身局はここぞとばかりに新人時代の映像を流すでしょう。本人は「これ自分で見るの恥ずかしいですね……!」とは言いつつ大して気にしないでしょうが、若干モヤついたファンがその日のツイッターに多数出没しそうです。

 

ところで、アイドルの場合人気の出る要素はさまざまですが、アナウンサーはだいたい方向性が決まっています。女性であれば、まずかわいらしさ、美しさなど外見的要素に加えて本人の言動など内面的な特徴が挙げられます。が、男性アナが人気になる要素に外見はあまり入りません。さらに言えば視聴者は男性アナが好きな理由に男性的な魅力を挙げること自体をしないのです。

基本的に男性アナウンサーはそういったことに対してニュートラルである傾向が非常に高く、評価されるポイントからも外されています。そもそも報道の現場にセクシャルな付加価値をつける意味はないといえばそれはそうとしか言えないですが。

報道はフォーマルな場ですから、一人称はあまねく「私」になり、シャツのボタンは一番上まで閉められ、声はより多くの人々へ情報を届かせるために使われます。

今回の彼も、アナウンサー時代は人々の生活に溶け込むように、無色になるのを求められてきたことでしょう。アイドルとは真逆です。しかし逆に言えばこれまで色がなかった彼はなんにでもなることができます。歌を歌うこと、取材を受けること、撮影をすること、レッスンすること。誰のためでもなく、自分のためにするこれらすべてのことが彼には新鮮でしょう。そうしてだんだん自分というものを確立してほしいと思います。ラジオに出演したら話が盛り上がってきて、ずっと使っていた「私」という一人称がすっぽ抜けて思わず「俺」と口に出て、ファンがひっくりかえって文字起こし動画を作りはじめるところが見たい。

 

彼のデビューソロ曲は懐かしさのあるメロディで、あとちょっと音程が高くて彼の音域だと一瞬ファルセットになるような入りのサビがハマるミドルチューンがいいなと思います。イメージはchayの「恋のはじまりはいつも突然に」。仮歌めちゃくちゃ照れながら聴いてほしい。

その曲で出身局の音楽番組にゲストとして呼んでもらえて、司会を務める彼の大先輩でもある同局のエースとの不思議な形での再会を涙ながらに喜ぶ彼を袖から見届けたいです。出番が終わって裏にはけてきた彼にとても良かったと伝えると、「新人のときにすごく良くしていただいた方なんです、今回は感謝を伝えるつもりで……伝わりましたかね?」と笑顔を見せてくれます。

 

一応sideM時空でしているつもりの話なのでユニットメンバーも考えねばと思うのですが、前職繋がりにするか無関係にするかだけでも大いに可能性が広がるように思います。

前職繋がりで考えうるとすれば、たとえば元カメラマン。一眼でなくビデオカメラを振り回していたほうのカメラマンです。理由はきっと、「まだ見たことのないすごいものを撮ってみたい」とか。前職が前職なのでフィジカルDaでしょう。

ライブ前日リハのとき、指でフレームを作って「あしたはここにたくさんファンが集まって、サインライトを振って……すごい、絶対いい画になる」と感慨深げに言いそうです。あとファンサがうまそう。「ファンから見えてるものを予想すれば適切なファンサはできる」とかいう謎理論を唱えてそうです。

インテリVo、フィジカルDaとそろえば、あとはメンタルViでしょうか。メンVi……メンVi……有識者各位、ご意見お待ちしております。それでは。