日本で一番賢いシンデレラが駒場のお城に帰還した話
もちづきです。
センター政経で94点取って大得意で進路の先生(世界史担当)に報告したときの「すごい!世界史の期末は3点だったのに!」が忘れられません。
東京大学へオタク棒を振りに行った話、アゲインです。
去年の同じ時期にもこんな感じで記事書きましたかね……
あのときは活動休止ということだったのですが、そのシンデレラたちが1年の時を経てふたたびステージへ立つと聞き、もはや行く以外の選択肢を失ってしまいました。
前回同様いちょうステージでしたがことしはあいにくの雨。しかしそこは事前のお願いを読んできたPたち、Tulipよろしく傘を持たずにスタンバイ。オレモー(圧倒的レギュレーション遵守)
という前置きがあっての前説担当奏さん、わかってる感が甚だしい。
前説の後ろで流れるEZ DO DANCEにノるこずえちゃん、舞台をバミるアイドル、とプロデューサーさん!!!!(スーツの男に雛鳥の刷り込みよろしくついていってしまうオタク)
もう面白いことなんにも言えないから写真ぺたぺたします。
見返しながら書いてたら写真ちょいちょい抜けてるのに気付いてなんでだ?って思ったんですけどこれあれですね、途中からストレージがお亡くなりになっててアプリ落としたりいろいろやりつつ撮ってたからですね。申し訳ないです。
「私たち、シンデレラガールズです!」(よくみると後ろにプロデューサーさんもいる)
kawaii make my day! かわいい。かわいすぎる。裕美ちゃんがずっと満面の笑みだったのが印象的。
炎の華。気迫満点の拓海さん。なにげにプロデューサーさんがすごい位置で踊っている。
LOVE&PEACH。
いやもうかわいさが大爆発している……かわいすぎてかわいい以外の感情失われるわ……
trancing pulse。
ラブピからのトラプリ。イントロから高まる。405プロのトラプリはライティングもかっこいいんですよ……
スパイスパラダイス。
トラプリからのポジパ!この曲のコール大好きなので楽しすぎ。
trust me。プロデューサーさんが脱いだのにいち早く気づいたPが暗転中にザワザワしてたのちょっとおもしろかったんですけどステージの上が格好いいのでそれどころじゃなくなった。
pretty liar。ミステリアスアイズしゅごい……霧雨の夜のステージ映えまくりですやんか……
なおかれアンデッド・ダンスロック。
全員ダンスあたりまえにうまいんですけど、この曲に関してはうまいというよりも強い!となった。パワフルって言ったらいいのか。
O-Ku-Ri-Mo-No Sunday!(担当の楽曲をユーザ辞書に入れているタイプのオタク)
このキャスティングがすごい2019優勝。
きゅん・きゅん・まっくす。みんなめちゃくちゃ表情豊か。
そんでそんなところにプロデューサーさんがいるとこっちがきゅんきゅんまっくすになってしまうんですが……(限界の様相)
ドレミファクトリー!
これも優勝キャスティングというか楓さんがドレミファクトリー踊るの冷静に考えたらおもしろすぎるんですが……
他のアイドルに比べてこずえちゃんがフワフワした踊りしていて圧倒的解釈一致、世界の共通概念。
Gossip Club。あ^〜これも優勝キャスティングっていうかもう全部優勝!!
実際ゴシップひとつもなさそうなのに生まれた時からGALだった……?って錯覚する感じのダンスのギャップがよかったです。
やったああああああああああああああああオレサファだああああああああああああああああああああああ 優勝(3分ぶり4回目)
プロデューサーさんが出てきたときにスッキリ!!の天の声さんみたいな感じで「お〜つ↑かれさまデェ〜ス!!!!!!!!」つったオタクわたしです。スーツ性癖で否応なしに高まっちゃう人だから許されたい。
あと(たぶん)405プロ初登場かつCuのこずえちゃんがメンツにいるの、こないだのライブで新加入アイドルにオレサファ歌わせたのと重なって大変よかった。UOはわすれました。懺悔。
ガールズ・イン・ザ・フロンティア。
雨で濡れてるステージを蹴っていくのがこう……より「切り拓いてる」感出てめちゃくちゃエモだった。
美に入り彩を穿つ。
小早川さんがめちゃくちゃ美しいんですよ……いや待って島村さんなにそのチョコレート色の腕のヒラヒラ(語彙力)!?
trinity field。
去年もセトリにあってしかもまさかのフルで(当時フル尺配信が出たド直後だった)ビックリしたのよく覚えてますけど1年経ってもしゅごい……格好良すぎやせんか?
そしてstage bye stage。やはり全員揃うと圧巻。
事前に予告されていたセトリでは次におねシンで終了、しかしステージにひとりあらわれたるはちゃんみお……
ミツボシ☆☆★だああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ちなみにミツボシ☆☆★が事前のセトリに組み込まれてなかったことには終演後気づいた。流れも周りのPも自然すぎてまったく気づかんかった。すごい。
まああの……予習が足りてないと言われればそれはそうなんですけど……
こんどこそ最終曲、お願い!シンデレラ。やっぱりシンデレラガールズだったらこれがなきゃ絶対終われないんだよなあ……
後説するちゃんみお。
プロデューサーさんがマイクとカンペをもってきてひざまずいて渡してたのマジでシンデレラにガラスの靴差し出す王子様やんけ……つって感情になってたら撮りそびれた。痛恨。
これがないと終わらん。ポジパかわいいよポジパ。
アイドルが全員はけた後ひとりステージへ戻ってきて挨拶をするプロデューサーさん。
今回シンデレラのみなさんがまた駒場祭に戻ってきてくれて、こうやって楽しむことができてとてもとても楽しかったです。
シンデレラの魔法はいつか解けてしまうし、大学にはいった学生はいつか卒業していくのだけれど、そのどちらにも存在する瞬間にしかない輝きを見せてもらえたような気でいます。
シンデレラだから日付が変わる前に書き終わりたい。それでは。
オタク、再びの接近──あるいは崩壊しない顔を手に入れる長く短い闘いの話
もちづきです。
すっかり更新がおろそかになってしまいました。
推しに立ち向かうために足掻いた話です。
11/2(土)、渋谷での「文豪ノスタルジア」のお渡し会に行ってきました。
もともと10月だったところが最強クラスの台風の接近で延期になっての今回。延びたか〜クソ〜這ってでも行ったのに渋谷ならと思いましたが正直延びてよかった。中止になるほうが死だったしそもそも雨ヤバかったもんね。
あの日は神推しのアナウンサーが二子玉川の緊迫した様子や各地の河川の氾濫を伝えているところをオタク丸出しに見ていました*1。
さて。
以前のエントリにある推しとの接触がきっかけで、少しずつまともなメイクをやりはじめたわたしですが。
独学ながらひとしきりできるようになったここにきてまた来たぞ接近がよォ!という感じだったので、よりマシな姿で!と思い、1か月くらい前からいろいろとやっておりました。
最初よりか改善はかなりしてるんですけど、やっぱりまだやれることはあるかなと思ってましたし。
あと、いやね、わたし、スッゲーテカるの。もうスッゴイの。事務職で内勤なのに走った?みたいなテカり方をするの。尋常でない。なんとかしないとマズい。
ということでまずは、とりあえず、美容液マスクを定期的に。
驚安の殿堂を愛してやまないわたしですが今は悲しくて仕方がない。どうして、どうしてルルルンプラスを扱わなくなってしまったの……まさか販売終わってしまったのかと思ったけどルルルンからそんなこと一言もないのに……
ワンナイトレスキューよりこっちのほうが性に合ってた。というか液が多いんですよ、ワンナイトレスキュー。
つづいてポイントケアとしてくちびるを気にしていきます。
前々から荒れたときのお助けとして使っていた無印のリップエッセンスに加えてハイドロゲルのリップパック、さらに後からシュガースクラブも投入しました。
リップパックとシュガースクラブ。シュガースクラブすごいチュルンチュルンになる。そしてものすごい甘い。口から発せられる""気配""が甘い。
さらに日頃のケアを見直していきます。Tゾーンどころか全顔テカる満場一致の脂性肌なので化粧水はシャバシャバ系、乳液もフタ役にほんのちょっとだったのですが、どうにも化粧水がしみこまないうちに乳液を使っていて、さらに乳液も少なすぎたようです。10円玉くらいは使わないとダメなんだな(当たり前といえば当たり前なのである)。
さて。まだテカる。
というかテカりに関しては、乳液増やしてちょっとマシになったけどまだそこまでの改善がない。
やはり手にするしかないのか……3k円の化粧下地……
すごいもので調べれば調べるほど美容オタクたちのブログが出てくる……とはいえやっぱり正直高いし現場でしか使わなさそうなので、とりあえずお試しサイズを購入しました。でもそれでも1kだぜ?プリマ半端ないって……
決戦の土曜日を目前に控えた水曜日からの3連勤で、化粧の試行錯誤がはじまりました。
ちなみにわたし普段はノーファンデです。プチプラで身の回りを固めてるのでベースはウユクリームを塗って、イニスフリーのノーセバムを鼻にぶちまけた上でフェイスパウダーをはたいています。ノーセバムも効果てきめんではないのですがやらないよりはよいのでぶちまけている感じ。
水曜日はとりあえずこれらの前にプリマを突っ込みました。
仕事が終わってみると、いつもとなんら変わらずテカっている。これはわたしの鼻が強いのかプリマが弱いのか……いや乳液の例もあるしわたしが悪いのかもしれない。
そう思ったわたしは木曜日、思いきった量の下地を突っ込みました。
家から職場まで所要1時間、いつもならついた時点でテカるのですが、ついて鏡を見たらテカってない!やった!こいつは勝つる!
……と思ったのですが、3時間くらい経って休憩がてら鏡を見たら──ダメだ、ツヤとは言い張りきれない光の反射──……
今回の接近だったらこれで耐え切れるかもしれない、ただまだやれることがあるのでは……と帰路についたわたしは賭けに出ます。
投げ売りされていたオイルコントロールスプレーを購入。これでダメなら今回はあきらめて直前に直す方向性でいくしかありません。ちなみに購入したのは驚安の殿堂でした。やっぱりさすがは驚安の殿堂である。
っていうか買う直前に気づいたけど男性用なんですよねこれ……いや、逆に男性の脂性肌がこれでどうにかなるならわたしの顔もなんとかなるかもしれないじゃないですか……
そして運命の金曜日。下地の前にさらにオイルコントロールスプレーを仕込みます。手間爆増してるけどもはや致し方ない。
出勤直後……は昨日と同じく問題なし。数時間後、休憩で鏡を見ると……なかった反射が。いや、でもこれならまだツヤとも言える……これはツヤって言い張れるのでは……?
前日にして光明が見えました。人は変われる。カワイイはつくれる。テカりもツヤになる。そう言い張れる。
そんなところに数日の思考リソースを割きまくっていたためか、当日思いのほか時間があったのに話すことがなんにも思いつかない事態に。
ここからはレポ風味。
駒田さん「緊張してる?」
わたし「緊張してます!!」
出てきたわたし「あのとき本当に緊張してたのか?」
その後スタバでおやつを食べる前に写真を撮るつもりだったのに全部飲み食いしてたことに気付いたわたし「侵食されている……動揺に……」
動揺……しましたね……でかくて声が通る綺麗な人がおったもんね……
伊東さん「延期したのに来てくださってありがとうございます」
わたし「アッ…アリガトウゴザイマス…(謎のお礼)」
伊東さん「(ご自分の鎖骨のあたりをなぞり)これ ありがとうございます」
コラボのネックレスしてたわたし「ハワ……」
茫然自失になった……
黒いタートルネックで鎖骨なぞられるのなんかこう……あの……破壊力を理解してください……コラボのネックレスは一生大切にします。
ふたりとも自販機か?みたいな大きさしてましたけど(例えが悪い)ファンサのおにというかめっちゃこっち思いっきり見ててヒィ……顔がいい……ってなった。
あれでしゃべれる人マジでリスペクトなんですけど何聞いたらいいんですかああいうの。何もわからない。
とりあえず来年また同じ時期に接近があったら、今度こそ誕生日に言及したいと思います。トロントの作家さんの描いたぐうオシャンなカード送って満足するのではだめなのですな。それでは。
*1:視聴者に出来る限り伝えようとホワイトボードに河川の情報を書いたものを放送開始時点で用意していまして、オタクはそのホスピタリティと美しい手描きの地図と字に無事瀕死となりました。不謹慎は覚悟ですが自宅が高台で落ち着いて観られてほんとよかったなって思う
愛と救いと数えきれない恩がやがてイカレポンチムーブへ昇華する話
アイマス系の3つのFediverse「imastodon.net」「imastodon.blue」「twista」でのブログリレー企画「たんあいがたり-natsu-」参加記事です。
前日7/23のたんあいがたりはむさしさんによる島村卯月さんのお話でした。可愛いの波状攻撃!!
もちづきです。
後悔は割としないほうです。
EoG(Episode of Genkai-P)です。
SideMは人を救いがちというのは日本書紀にも書いてあるくらい有名な話ですが、わたしとて例外でなくSideMに救われてここにいますので、そんな話になるかなと。愛と救済の二本立てでお送りします。
救ってくれたのはほかでもなくS.E.M、それも硲先生でした。ほんとうに最初はそんなことになるとは思いもしなかったのですが。ということでまずはここが好き、な話から。
まず、完全にスペックが好み。
硲先生を好きになったきっかけとしてわたしがSideMに中の人から来たというのは正直大いにあったと思いますが、それでも、スーツと眼鏡と細身とふわふわの髪ははっきりいって完全に推しの系統でした。あとからあまりのわかりやすさで笑う程度にはジャストミート。
あとね〜〜……外見以外にも頭のいい男も好みなんですよね〜〜〜〜……ほかのタイトルの推しもだいたいキャリアが華麗……
そんな男がS.E.Mといえばのあの世界一かっこいいアルミホイルにチェンジしたのです。狂ってんなと思いました。未だによく考えたら狂ってんなと思います。非実在アイドルだから着られる服だよなあ……
ただでさえトンチキで鮮烈なデビューでしたが、S.E.Mが、そして硲道夫がカッ飛んでいるのは衣装だけではないのです。
アイドルになった理由を問うと、類は「ティーチャーよりエキサイティングなライフが送れると思ったから」、次郎ちゃんは「一攫千金」と、総じて自分の人生を豊かにするためだと言います。
硲先生はというと、(原文ママ)
「わが校の生徒たちに夢を与え、勉学への意欲を芽生えさせたい。」
自分のことなんも考えてない……
ちなみにS.E.M以外のアイドルと比べても若干性質が違うように見えます。
九郎くんやクリスさんなど、前職のことについて広く世に知らしめたいという理由のあるアイドルは何人かいますが、硲先生は数学の魅力を知らしめたいわけではなく生徒自身にそれぞれが魅力に思うことを見つけてもらおうとしているわけです。
いやマジ……理想か……?誰だよ恒常Rの二つ名【冷厳教師】にしたの……ハートウォーミングすごいやさしい教師じゃん……自分を大切にしてくれ……
そして硲先生のもうひとつのギャップといえば、誰が言ったか青いフィジカル、その細身のどこから湧いてくるんだというほどのバイタリティです。
SideMミリしらの人にS.E.Mを見せて「誰がアイドルになる言い出しっぺだと思う?」って訊いたら基本みんな類を指さしますよね。パッと見そうだもんね。でも違うんだよな〜〜!!!!
このギャップが良い。そう道夫はギャップが良いんです。
【ロジカル・エール】のチェンジ前のトライフォースの2乗みたいなのついたランニングウェアとサングラスっていう完全に形から入ったでしょ的なスタイル狂おしいほど好きなんですけどわかりますかね……
硲先生って知らないことはとりあえずやってみようみたいなタイプなんですよね。ただ類あたりも割とLet's try的なこと言うんですけど、硲先生は「とりあえず」に含まれる事前準備が細かい。なんにでも当たってみるところはすごいフィジカルみを感じるんですけど、そこが硲先生のインテリたる所以なんだろうなあ。
そんな硲先生が率いるS.E.Mは、「遅すぎることなんて何もないんだ」とそのパフォーマンスを観る相手に訴えかけてくれて、わたしを含め多くのS.E.MPやS.E.M推しがそれに救われます。
でも、ただ平均年齢28.3歳の教師3人組が突然アイドルになっただけでは、そんなに多くの人を救うことはできないと思います。
ここからは救済のお話。
S.E.Mは、傷ついた天才の集まりです。
教えるのがはやくてうまいと評判だった一方で、生徒のモチベーションが上がらず苦心していた硲先生。
若い頃に両親を亡くして、金さえあればできたことをみんな諦めて教師になった次郎ちゃん。
人を惹きつける天性の魅力を持ちながらも、自分が人と違うことに悩んでいた類。
三者三様の傷をかかえて、しかしわざわざ傷を舐めあうこともなぐさめあうこともせず、互いが互いの存在に知らずのうちに救われてステージに立っている。
そしてS.E.Mの生徒への行動理念は基本的に応援であり、ここでも同情したりなぐさめたりする気はないのでしょうが、傷ついて立てなくなったオタクに手を差し伸べて立ち上がらせようとすれば、それは救済になりえるわけです。
S.E.Mがこちらに伸ばしてくれた手を取って立ち上がったわたしはそのまま大学をやめることになるのですが、まあ退学自体はあんまりおもしろい話ではないので。しないで済むならしないほうがいいと思いますよ。ほんと。
そう、それでね。
生徒を応援したい、生徒に夢を見てほしいというのを原動力にここまでずっと走ってきたS.E.Mに、今年の春、すごい仕事が舞い込んだんですよ。
旅立つ君へ贈るYELL!
とある高校の特設ステージで、卒業生たちに贈る卒業ライブを開催することになったHigh×Jokerの伊瀬谷 四季、冬美 旬とS.E.M。
メンバーたちは、卒業生の心に残る特別なサプライズを行うため、気合いが入っている様子。
サプライズの準備中、意外な才能を見せるメンバーが…!?
旅立つ君たちへ、YELLを歌に乗せて贈りたい…!
桜舞うステージで、卒業生たちの門出を祝うライブにしよう!
四季と旬の取り合わせもヤバみ大確定ではあるんですけど卒業ライブにS.E.M!?(千鳥ノブ)
しんどい……しんどい……ってうわごとのようにつぶやきながら走りました。イベストがすべてしんどい。特に07。
文化祭ライブでJupiterを見た硲先生なら、学校でのライブに出るのは夢だったと思います。アニメ5話の予備校でのライブもそれはそれできっと感慨深いものがあったと思うんですけど。
ただ予備校ライブはこれからも勉強がんばろう!になるところですけど、高校卒業したあとって、大学や専門に行く子がいれば就職する子もいて、生徒がほんとうにひとりひとり自分だけの夢を持って巣立っていく瞬間だと思います。硲先生が、教師として一番望んでいる瞬間に立ち会ったわけです。【旅立つ君へ】硲道夫のチェンジ後の顔見てみ?あんな真剣な……いやいつも真剣だけど……こんなん泣く……泣く。泣いた。
まあこのイベント、蓋を開けたら次郎の信マの「俺はずっとここにいるよ」っていう台詞とか類の高すぎる絵アドとかで全世界70億人のS.E.MPが誰推しでも間違いなく撃沈するイベントだったんですけど。
S.E.Mに・硲先生に救われたプロデューサーとしては最上の恩返しになったし、それでも想像を超えてくる先生の熱量とエモに死んでしまった大変なイベントでした。このイベントが、このイベントのS.E.Mが、硲先生が好きすぎて派生的に語らせていただいたんですが。
……ダイマじゃなくて愛を語る企画ではあるんですけどこれだけはどうしても言いたい。旅立つ君へ贈るYELL!のイベストを読んでくれ。ただ読んでほしい。これを読んでS.E.Mを好きになってくれとかそういうのではない。まあ読んだら好きになるけどな!!
ところで、S.E.Mに救われてからこっち、わたしのオタクとしての自己表現がおかしな方向に向かっていってしまいました。
スクバとか、
理系ホイホイシャツとか、
アカデミックP活とかね。
そういえばアカデミックP活の途中経過は随時って言っといてなにもしてなかったけど結構いいかんじです。集合がわかったので大収穫。
よくよく考えたら、実質推しみたいなことをアイマスより前はなにもしていないのだということに気付きました。
実質推しムーブをやってたら今頃バレンタインにカレーを作ったり*1節分でブチ上がったり*2セブンティーンアイスを買っては「グルコース」って言ったり*3「夏葉原」って書いてあるシャツを作ったり*4自分ちで納豆を錬成したり*5してたんだろうけど、どれもやったことがないので。
宗教に狂った人ってこういう風になるんかな……オタクはほとんど宗教だからな……
そんなわけで()明日7/25のたんあいがたりは天の声さんです。最上静香さんについてとのこと。もちづき中四国の血が流れてるからぶっかけ最上ならよく食べますよ。それでは。
幸福論の授業をする担当ユニットの話
もちづきです。
デレステではじめてMASTERをクリアした曲はラブレターでした。
妙な運命の巡り合わせの話です。
SideMにアニメから入ってプロデューサーになったわたしですが、気付けばミリオンにもシンデレラにも、シャイニーにもしっかり担当ができておりました。
ミリオンとシンデレラも話はおいおいしたいと思っておりますが、今回はシャイニーとSideMの担当のことを話そうかと思います。
SideMの担当はさんざん話しておりますが、わたしのシャイニーカラーズの担当はアルストロメリアです。事前登録の段階で甜花ちゃんにティンときたのがきっかけで、コミュを読むにつれ「これは大崎姉妹、いやユニット全員担当せねばならん……」と感じて甜花Pからアルストロメリア全体のPに転向しました。
この担当の変遷ですが、実はSideMのときも似たような流れをたどっていました。
最初は硲先生ひとりをプロデュースするつもりでいたのですが、彼がS.E.Mのふたりにしか見せない顔があると気付いたときに、彼ひとりだけのプロデュースではもったいないのでは?と思い、S.E.M箱のPになったのでした。
シャイニーは兄貴分のSideMでつくられた固有ユニット制を引き続き取っていますから、同じ流れをプレイヤーのわたしが取るのは何もイレギュラーなことではないと思うのですが。
アルストロメリアとS.E.Mを特に他意なく選んでいたわたしですが、だんだんふたつのユニットをくらべてみるようになりました。共通点や、相違点を並べると面白くなってきたのです。
共通点のひとつ、まずは人数とユニットカラー。これは正直偶然というか、わたしがアイドルを3人単位で担当しがち*1というのが一番大きい気がしますが。
共通点のふたつめ、リーダーとセンターを別のメンバーが務めていること。
S.E.Mは硲先生がリーダーですが、ST@RTING LINE準拠で考えるとセンターは類になります。
一方アルストロメリアのリーダーは甘奈。公式サイトなどの配置から考えるとセンターは千雪さんです。
さらにリーダーは、ふたつのユニットとも共通して「自分からアイドルをやると言い出した人」が務めています。
しかしふたつのユニットで大きく違うのは、ユニット内でのメンバーの立ち回りです。
S.E.Mは、センターの類が先陣を切って飛び出し、リーダーの硲先生がユニットをまとめ、次郎ちゃんが後ろからふたりを支えるような構成をとっています。
前職のころから培った信頼で互いに背中を預け、自然と得意なことで役割を分担し、全方向に向かっていくのがS.E.Mのやりかたです。
一方のアルストロメリアは、リーダーの甘奈が先陣を切り、センターの千雪さんがユニットを支えています。
甜花ちゃんは何もしていないように見えますが、彼女はアイドルデビューまで赤の他人だった甘奈と千雪さんの共通項です。知らずのうちにアルストロメリアの心柱となっています。
3人で手を繋いで輪になり、その中で育ててきたものをステージでファンにも届ける。やがて全員が同じひとつの方向を向くのがアルストロメリアの信頼のかたちなのです。
ところで担当の話をほかのプロデューサーにするとき、つかみのためにこんなふうに言うようになりました。
「わたしセムストロメリア担当でして〜〜」
そのワードを聞いたほかのPの声(で覚えてるやつ)
「アルストがセムスーツを!??!?!?」
なんでさ……
いやピンク×シルバーの色味は割といいと思うんだけど。でもさすがにあのピッタリ感(オブラートに包んだ表現)はちょっと対象年齢上がっちゃうっていうかなんでもないです。
それから、SideM5周年おめでとうございます。
わたしはまだまだ走り出したばかりだけど、わたしはセムストロメリアのプロデューサーなので、先生たちの幸福論をこれからも近くで教えてほしいと思います。それでは。
担当に数学をみてもらうはっきりした幻覚を見る話
もちづきです。
3桁の暗算が怪しいです。
アカデミックP活をはじめた話をします。
今までの記事とは違って(まあ手帳は運用してるけど)現在進行形のやつなので、進展があれば都度記事にします。
そもそもわたしは大学生ではありますが普通の四年制ではなく、放送大学で大学生をやっています。
元々は普通の大学に通ってたんだけどしんどくなったころにS.E.Mに出会って大学やめちゃったんですな。いやS.E.Mのせいではなく。断じて。
むしろS.E.Mのおかげで自発的に勉強しようという気になったのが今回の話です。
さて放送大学にはさまざまな授業がありますが、基盤科目というカテゴリ*1の中に「初歩からの数学('18)*2」というのがあります。シラバスいわく、(引用)
これから大学で数学の勉強をするにあたって必要な事柄を解説する。講義の内容は、高等学校までに学ぶ数学であるが、それをできるだけ体系立てて解説していく。数学の各分野におけるさまざまな基本概念を理解することに重点をおき、数学的な見方、考え方、そして正確な議論の進め方を学ぶ科目として講義する。特に初学者にとって分かりづらいとされる分野を丁寧に解説したい。
(引用終了)らしい。要するに、高校までの数学をなるべくうまいこと一連の流れに沿ってやっていって、基本的な事項と数学的思考を理解することを目的にしているとのこと。で最後の一文でありがてえ!となりまして、この科目をとろうと決心しました。
ただ当方マジで数学ができない(以前の記事の冒頭文で書いてますが高校で数学を4単位落とした)(3年で卒業したのが奇跡)ので、いきなり履修登録して課題やテストに間に合わず爆死する可能性*3が非常に高いと踏み、とりあえず履修登録は来学期にすることにしました。2学期制なので、これで最大半年猶予ができる。それだけあれば、習ったことをなんとなく思い出すことぐらいはできそうです。
数学をやり直そうと思ってる pic.twitter.com/p4cp5QHco2
— もちづき数学勉強中 (@sideMochidzuki) May 26, 2019
てなわけで買ってきた教本とノート。と、以前荻窪の100均で発見した担当のはんこ。いくら担当のものとはいえ使い所が無だったコレが役に立ちました。
↓担当のはんこをみつけたときのツイート
うせやろ荻窪のキャンドゥ pic.twitter.com/Fna0wsisEK
— もちづき数学勉強中 (@sideMochidzuki) January 30, 2018
1年半ぐらいはんこ寝かせてたらしい。
アカデミックP活スタート。問題を解いていき、丸つけをしてはんこを押します。
ヤバ……道夫……実在する……
手書きの文字でないもの(はんこ)があるだけでここまでそれっぽさ出るのか……
あと硲先生は単純にこういう感じでノート点検してそうなので余計に実在性が増しますね。
道夫が書きそうなコメントを考えることでむしろ自分の弱点がわかってくる。
これ……アドレナリンが出る……
当たり前だけど自分でやろうという気持ちがあると理解度も上がるし、教本もよくよく読めばなるほどなという感じになる。対数の底の変換公式のカラクリがやっとわかった。高校のときなにしてたん?
加えてさらに実在性を高めてみようと、iOSの「ショートカット」を使ってこんなものを作ってみました。
これの左下のロケットをタップすると……
通知センターにメッセが届く。
今度は右下をタップすると……
これも通知センターにメッセが届く。
S.E.Mが励ましてくれる……ニヤニヤする……
せっかくなのではっつけておきます。ツイッターにも貼ったんですけどこちらが最新版です。ニヤニヤしたい方はお使いください。テキストをいじることでカスタムもできます。
はじめるときに押すやつ:「先生!タスクはじめます!」
https://www.icloud.com/shortcuts/c310286d340143dcabe7e4f43dcaa87d
終わったときに押すやつ:「先生!タスク終わりました!」
https://www.icloud.com/shortcuts/aa826a3358cb4334b519f831ffd0ba49
Siriの音声入力をオンにしてるとこのショートカット名を言うことで発動できるようになるらしいです。わたしはSiriを眠らせているのでやってないですが実在性がさらに上がりそうでこわい(武者震い)
そんなわけではじめたばかりのアカデミックP活ですが思いのほかテンションメガアゲで続いているので、数学が終わったら化学もやろうかな……などと思ったりしています。じろうはネコチャンスタンプかな……それでは。
月曜から始まる世界に反逆する話
もちづきです。
iPodに設定したリマインダーが再通知されていたので見たらきっかり1年前で驚きました。なぜかもったいなさを感じてしまい消せずに残っています。
手帳の話をします。
日記の類は生まれてこのかたうまくいったためしがなかったのですが。推しへしつこく手紙を書くオタクになったこともあり、なにか(主に手紙と現場の内容を)手元に書き記しておきたいと思いまして、手帳を持とうと決心しました。
ウィークリーとデイリーがあると挫折するのは経験則でわかっています。ちょっと横にメモできるスペースがあるようなカレンダー型のマンスリーページと、できれば後ろのほうにフリーページが多めにあるものを買いたいと思って探しはじめました。
あることにはあるのです。
月 曜 始 ま り ば か り が な
花ざかりWeekendそんなに実感したい?週の頭っから仕事があると思うほうがイヤじゃないか?
月曜始まりのマンスリー手帳が、左右固定推しカプの逆カプ寄り3PのR-18Gぐらい地雷です。
なぜかはわからない。物心ついたころから家で日曜始まりを使ってたとか、恩師が敬虔なクリスチャンだったとか、考えられる要素はありますが。世界は日曜から始まるんだよ!!!!聖書にも書いてある!!!!(過激派)
実はわたくし手帳は続かなかったのですが文房具は好きで、使ってみたいノートがいくつかありました。
ひとつはRollbahn。表紙の色がポップでかわいらしいし、ゴムバンドもついていて手帳としても使い勝手がよさそう。カレンダーが印刷されているのも出ていたしちょうどいいなー、と思って見てみればどうでしょう。
月 曜 始 ま り
さ よ な ら ロ ル バ ー ン
もうひとつはMDノート。もとは手帳用に開発され書きやすさにこだわった紙を使っていることと罫線が豊富なことが気になりました。そしてMDノートシリーズにもダイアリーがあります。貼って使えるダイアリーシールもあるんですって、これもいいなあ。
月 曜 始 ま り で さ え な け れ ば
M D お ま え も か
正直MDノートダイアリーは非常に使い勝手がよさそうだったのでガチ凹みしました。シンプルなものをお探しで月曜始まりでもいいという方は見てみてください。
憧れはもろくも砕かれ、打ちひしがれたわたしはこんなものを見つけました。
細いマスキングテープなんですけど。これをノートに貼ることによって手帳を自作できるというものなんです。
手書きっぽいフォントのものもあったりなんかして、わたしはそっちを買ってきました。ロフトありがとう。愛した。
素体はさきほども話題に上がったMDノートの文庫版サイズをマステといっしょに買ってきました。完全に好みで方眼を選んだのですが、マステが非常に貼りやすかったので天才なんじゃないかと思います。
できたものがこんな感じ。なんも書いてないのはさっそくものぐさしたのではなく、今年の12月のページで本当に現状なんにも決まってないからですが。
日曜始まりを手に入れたぞ!!!!
最終週の幅がま〜〜あ広いけど逆にいくらでも書けちゃうぞ!
ノートにマステを貼る作業のときの"""創っている"""感覚がすごい。そういうのオタク好きでしょ(偏見)
あと自作のいいところはやりたい放題できるところですね。
マンスリーページのあとはこれになってます。今流行のバレットジャーナルでいうところのFuture Logってやつでしょうか。
アレと違って期間は特に決めてないですが、この手帳を使ううちはやるぞ的なことを思いついたら書きつけることにしています。……記憶を公演においていかない……
見切れてますが右のページは行くのが確定した現場を書きつけています。チケットの関係で日付の前後はしてしまうのですがこれで現場に行ったペースがわかる。
この次のページからは完全にフリーページです。最初はSideMのプロミの感想が見開きで書いてあるし(SYLとポカフェで語彙が失われていて面白い)、他にも次の現場に向けての手紙のネタ出しとかがものすごいヤバイ字で書きなぐられています。職場のことも書いてあるけどこれ職場で開けんのではないだろうか。
やりはじめたばかりですし、いかんせん文庫版でページが死ぬほどあるのでこれからバリバリに書き込んでいけたらなあとは思いますが。
それこそバレットジャーナルみたいにハビットトラッカーとかつけたらいいんでしょうが、わたしの普段は起きて仕事してアイマスやって寝るで終わってしまうからな……となっているところです。trueとログボの管理するか……?それでは。
元男性アナウンサーをプロデュースしたい話
もちづきです。
川島瑞樹さんのうわキツ感が好きです。わかるわ。
sideM(妄言)です。
ツイッターでモーメント1個作るぐらい一度しっかり語っているのですが、この話は生きているかぎり何度でもしたい話なので改めて書こうと思います。
わたしがアナウンサーの、こと男性アナウンサーのオタクというのもあるのですが、元アナウンサーの男性アイドル、絶対刺さると思うのです。
スペックとしてはこうです。
東京の私立大学の国文学科を卒業し民放キー局に入社するも自分の実力に頭打ちを感じている7年目のアナウンサー。身長は170センチ台、中肉中背、人畜無害といった言葉がしっくりくるような平凡な出で立ちと、それに付随するような控えめな性格。
出会いはこうです。
別のアイドルの収録に付き合ってテレビ局へ出向いたプロデューサーが、収録待ちの間に入った社員食堂でさえない顔をしている彼を見かけて話しかけます。
話をしてみると、彼の内に秘めた悩みや入社当初に持っていたはずの熱意が顔を出します。
「真実を伝える仕事はやりがいがあると思いましたし、今もそう思っています。アナウンサーの職につくという選択をしたことを間違いだったとは思いません。ですが、私の実力が、当初の、そして今の思いについていかないんです」
アイドルのプロデューサーをしていることを伝えると、彼は「アイドルですか……皆さん華やかで目を引かれますよね。時々お仕事でご一緒しますが、天性の才能を感じます」なんて言います。
あなたにも才能がある、アイドルになりませんか、とプロデューサーが切り返すと、彼はうろたえ、「アイドルだなんて、私にはとても」と首を横に振ります。
アイドルマスターのプロデューサーはこういうところでオシャンなことを言うようなところがあるように思います。身を乗り出して「あなたのことを世界に伝えるんです。それだって、真実を伝えることではありませんか?」などと言うでしょうか。石川Pなら言いそう。
「私のこと……たしかに、私が自分自身のことを伝えれば、それは限りなく真実に近いものを伝えられますが……」と彼は言いよどみます。「私のことを知りたいと思う人なんて、いるでしょうか」
その言葉を待っていたと言わんばかりにプロデューサーは言います。私がいますよ。まずは今のあなたのことをたくさん教えてください。それからアイドルになって、今あなたが知らないあなたをも、私に教えてください。
その演説に最初こそあっけにとられた彼ですが、しばらくして小さく笑いだします。「よくそんな口説き文句みたいな言葉がすらすら出てきますね、私にはとても言えないような……わかりました、すべてお伝えします、私のことを」
そんなアイドルマスターによくあるポエジーな出会いの台詞から、彼のアイドルとしての人生がはじまります。
入社7年目のアナウンサー、4大卒で入社までストレートに進んだ場合は29歳です。冒頭でチラッと出てきた川島瑞樹さんが28歳なのでキャリアは大体同じくらいとお考えください。
アナウンサー試験に合格する頭脳、そして入社してからしっかりと受けた研修を鑑みると彼はおそらくインテリ属性のVo型と考えられます。男性アナウンサーは女性アナウンサーにくらべて見目のよさは求められにくいため、入社まもなくのアナウンサーによく与えられるロケレポーターで駆け回る仕事があっただろうということを考えると、各パラメータのバランスはVo≧Da≧Viといったところでしょうか。鷹城くんみたいな感じ。
ここからがsideM(妄言)の楽しいところなんですけどね。
最近は理系出身のアナウンサーが専門にしていた分野の特集などで登場して注目されることもありますが(某アサリ男さんとか)今回は国文学科卒という設定にしてあります。
SNSやブログをやってみようと提案すると、毎日書きますと言って律儀に更新しはじめます。ブログはだいたい丁寧な挨拶からはじまり、使い慣れていないのだろうスマホのプリインストールの顔文字がときどきあらわれます。^_^ こんなの。
春になれば文面のテンションがわずかに上がり、桜の写真と一緒に在原業平の短歌なんぞを引っ張ってきます。そして最後は読者のみなさんの体調を気遣ってブログの記事が終わります。
そのうち、そこらの芸人さんよりよっぽど場の回しやコメントが上手なところに目をつけたテレビマンがバラエティに呼んでくれるようになります。見本のような食レポを収録した後はお店のかたに頼まれて色紙にサインをしますが、もともと芸能界にいてもシャレたサインなんて書いたことはありませんから、彼は毎回ちょっと悩みながら崩しめな筆記体で自分の名前を書き、日付とお店の名前と「ありがとうございます」というメッセージを添えます。
アナウンサーというのはその局の専属タレントといった面もありますから、テレビ局は新入社員の研修の様子をカメラに収めているものです。彼の人気が出てきたら、彼の出身局はここぞとばかりに新人時代の映像を流すでしょう。本人は「これ自分で見るの恥ずかしいですね……!」とは言いつつ大して気にしないでしょうが、若干モヤついたファンがその日のツイッターに多数出没しそうです。
ところで、アイドルの場合人気の出る要素はさまざまですが、アナウンサーはだいたい方向性が決まっています。女性であれば、まずかわいらしさ、美しさなど外見的要素に加えて本人の言動など内面的な特徴が挙げられます。が、男性アナが人気になる要素に外見はあまり入りません。さらに言えば視聴者は男性アナが好きな理由に男性的な魅力を挙げること自体をしないのです。
基本的に男性アナウンサーはそういったことに対してニュートラルである傾向が非常に高く、評価されるポイントからも外されています。そもそも報道の現場にセクシャルな付加価値をつける意味はないといえばそれはそうとしか言えないですが。
報道はフォーマルな場ですから、一人称はあまねく「私」になり、シャツのボタンは一番上まで閉められ、声はより多くの人々へ情報を届かせるために使われます。
今回の彼も、アナウンサー時代は人々の生活に溶け込むように、無色になるのを求められてきたことでしょう。アイドルとは真逆です。しかし逆に言えばこれまで色がなかった彼はなんにでもなることができます。歌を歌うこと、取材を受けること、撮影をすること、レッスンすること。誰のためでもなく、自分のためにするこれらすべてのことが彼には新鮮でしょう。そうしてだんだん自分というものを確立してほしいと思います。ラジオに出演したら話が盛り上がってきて、ずっと使っていた「私」という一人称がすっぽ抜けて思わず「俺」と口に出て、ファンがひっくりかえって文字起こし動画を作りはじめるところが見たい。
彼のデビューソロ曲は懐かしさのあるメロディで、あとちょっと音程が高くて彼の音域だと一瞬ファルセットになるような入りのサビがハマるミドルチューンがいいなと思います。イメージはchayの「恋のはじまりはいつも突然に」。仮歌めちゃくちゃ照れながら聴いてほしい。
その曲で出身局の音楽番組にゲストとして呼んでもらえて、司会を務める彼の大先輩でもある同局のエースとの不思議な形での再会を涙ながらに喜ぶ彼を袖から見届けたいです。出番が終わって裏にはけてきた彼にとても良かったと伝えると、「新人のときにすごく良くしていただいた方なんです、今回は感謝を伝えるつもりで……伝わりましたかね?」と笑顔を見せてくれます。
一応sideM時空でしているつもりの話なのでユニットメンバーも考えねばと思うのですが、前職繋がりにするか無関係にするかだけでも大いに可能性が広がるように思います。
前職繋がりで考えうるとすれば、たとえば元カメラマン。一眼でなくビデオカメラを振り回していたほうのカメラマンです。理由はきっと、「まだ見たことのないすごいものを撮ってみたい」とか。前職が前職なのでフィジカルDaでしょう。
ライブ前日リハのとき、指でフレームを作って「あしたはここにたくさんファンが集まって、サインライトを振って……すごい、絶対いい画になる」と感慨深げに言いそうです。あとファンサがうまそう。「ファンから見えてるものを予想すれば適切なファンサはできる」とかいう謎理論を唱えてそうです。
インテリVo、フィジカルDaとそろえば、あとはメンタルViでしょうか。メンVi……メンVi……有識者各位、ご意見お待ちしております。それでは。